このサイトをご覧いただきありがとうございます。TUMUGU代表をしているMaruと申します。
今年からTUMUGUという会社を設立し、髪を増やせるデザインツール『ニット』を広く世に広めるために日々精進しております。
「ニット」とは薄毛解消のデザインツールで、エクステを地毛に編んでいき髪を増やしていく技術です。増毛とは違い、ただ増やしていくのではなく、「ヘアスタイルを作る１つのデザインツール」として、カラーやパーマと同じ感覚で施術できます。美容室でできるのも大きな特徴の１つです。
このサイトを通じて、皆様にこの『ニット』というサービスを知っていただきたい。髪にコンプレックスを持っている方・悩んでいる方のコンプレックスを解消して、喜んでもらいたい。人に喜んでもらえるこのサービスを世に広めたいと思っています。
今回は私、MARUとはどんな人間なのかを知っていただきたく、自己紹介したいと思います。この記事を通して、こんな奴が今『ニット』というデザインツールを世に広めようとしているんだな、ということを知っていただければ幸いです。
今回は、前回に続く「about maru その３」です。
また、YouTubeでも about Maru の動画をアップしました。
前半、後半があります。3分ほどなのでサクッとご覧いただけます。
後半はこちらです⏬
美容とは、技術の優劣よりも、「誰が施術をするか」によって変化するのものだと考えています。そのため、少しでも私のことを知っていただきたいと思い、このサイトや各コンテンツを作成しています。「誰が、どんな想いで行うか」が大切だと考えています。
Contents
ニットを作ろうと思ったきっかけ
１つ目のきっかけは、私が１７歳〜２０歳の頃の出来事から得た教訓「先を見る」です。未来を見るよう努め、お客様の５年後〜１０年後を見たからこそ、髪を増やせる技術の必要性を感じたのです。
２つ目のきっかけは、東京に上京して以来、20代でのサロンワーク中にお客様から教わってきた「ブレない気持ち」です。
「お客様がいるから、自分の美容はある。お客様に喜んでもらう、それが自分の美容人生だ」。この気持ちがあったからこそ、カットやカラー、既存の美容の技術では解決できない髪のコンプレックスに対して、新しい技術を身に付けなければいけないと思えました。
そして、あるきっかけで私は３つ目の教訓を得ます。それは「不屈の精神」です。私はその精神を、実の妹の姿から教わりました。「やりたいことがあるなら、何があっても進めばいい」「困難に直面しても、挫けたり諦めたりしない」という姿勢でした。
今に甘んじて、動き出せない自分
2008年のリーマンショックで、表参道に髪を切りに来る方は減少しましたが、2010年になると少しずつ回復の兆しが見えてきていました。
そんな2010年、私は33歳になっていました。今の自分では、髪に困っている人を喜ばせることはできない。そう分かってはいながらも、行動できずにいました。
今ある自分の技術では、「産後の脱毛」「髪のコシがなくなって、トップのボリュームが出ない」「髪が細くて地肌が見えてしまう」といった要望に応えることはできない・・・今ある技術でごまかすしかない。今のサロンをやめて、新しく技術を学ぶ勇気は無かったのです。今思うと、その時の立場や収入に甘んじていたのだと思います。
「やりたいのならばやる」。それが１番大切だとわかっていても1歩踏み出せない、勇気が出ない。そんな自分に気付いていましたが、それでも自分に言い訳をして、私は現状維持の毎日を過ごしていました。そして2011年1月22日、サロンワーク中に実家から電話がきたのです。
妹の怪我・・・
「Maruさん、お父様からお電話が入っています」
レセプションの担当者からそう伝えられた時、嫌な予感がしました。父からサロンに電話が来たことなんて、その時まで１度も無かったからです。
「妹が事故で頭を打って重症だ。命に関わる。今すぐ石垣島に向かってくれ」
私はお客様に内容を告げて、すぐに沖縄の石垣島へ飛びました。妹は当時2６歳。18歳からダイビングのインストラクターをしていました。
石垣島の病院に入り、担当医のもとへ向かっていた時、3人の若い男性が私の前にきて膝をつき、当然土下座をしてきました。私は妹の怪我の重大さを察しました。3人の話を聞くと、妹は浜辺でカイトサーフィンの練習中に体ごと宙に浮いて、そのまま頭から地面に落ちたのです。
妹は、左脳の３０％を損傷していました。運動能力と言語能力を失ったのです。
もし目を覚まさなければ、そのまま植物状態になる可能性もあると担当医から告げられました。
怪我をしてから10日以上、妹は目を覚ましませんでした。ついに目を覚ました時、妹の目の前にいたのは父でしたが、父を見た妹から出た言葉は、「お母さん」でした。妹の症状は、父を「父」と、りんごを「りんご」と認識できないほどだったのです。
現在、妹は35歳になり、結婚し２歳の男の子の母となって、今年２人目を産む予定で幸せな家庭を築いています。
壮絶なリハビリ「やりたいことがある。だから頑張れる」
妹は、リハビリのために沖縄から実家の新潟に戻りました。
まずは「あいうえお、かきくけこ」からでした。彼女の若さや、仕事で体を動かしていたことが幸いし、体の方はすぐ復活したものの、妹は「あいうえお」を話すことも、読むこともできなくなっていました。私は可能な限り、実家の新潟へ帰って、家族のそばに居るようにしました。
妹に、当時のリハビリの事を聞いてみると。
「言葉が話せない、そして読めない・・・それは想像を絶するほどのストレスとの戦い」
「なんで喋れないんだ！という怒りで日々苛立って、苛立つと頭が痛くなる。毎日これの繰り返し」
「涙が勝手に目から出てきて止まらなくなって、両親に八つ当たりをしてしまう」
私は、妹の治療にかかる資金をサポートすることしかできませんでした。とても頑張れなんて声をかけることはできませんでした。それほどまでに、妹は努力をしていました。
しかし症状は重く、医学的に「努力で話せるようになるのか？」「努力で話を聞けるようになるのか？」ということは、担当医にも分かりませんでした。何故ならば、脳には未知な部分が多いからという事でした。
それでも妹は怪我をしてから３年間リハビリをやりきり、社会復帰のために石垣島に戻って、以前働いていた職場で無給で働き始めました。努力は実り、今では普通に話せるようになり、字も読めるようになりました。妹は、医学の理解を超えたのです。
「石垣島に戻って海に潜りたい。その気持ちだけが彼女の支えでした」
そしてこのリハビリの間、私たち家族は妹の泣いた姿を見たことがありません。私たちの前では決して泣かないのです。きっと人知れず涙していたのだと思います。本当に強い人です。
やりたいことのために苦しい日々を超えた妹を、私は誇りに思うのと同時に、自分の不甲斐なさを感じずにはいられませんでした。
私はこの出来事から、不屈の精神を教わりました。やりたいことがあるなら何があっても進めばいい。困難に直面しても、挫けたり諦めたりしない。そんな精神です。
私がサロンを辞め独立の道に進むことができたのは、この教訓が後押ししてくれたからだと思っています。
まとめ
私たち家族が夜逃げをして公園での生活を送っていた頃、妹は10歳でした。そして26歳にこの事故に遭い、それさえ克服して、今では母になっています。なんとタフな人生。そして彼女は一切愚痴をこぼさず、ただひたすら、ひた向きに生きています。
生きていれば、必ず悩みや困難は訪れます。その時、どう考えて、どう行動するのかが、その先にある人生を大きく変えるのだとおもいます。
彼女を見ていると、不屈の精神があればまっすぐ生きていけるのだと感じます。
私がTUMUGUを立ち上げ、「ニット」を開発して行ないたいことはただ１つ。髪にコンプレックスを持っている方の悩みを解消する事です。
何にも屈さず、諦めずに、困っている方々へこの想いを届けるべく、日々精進していこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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