こんにちは、まるです。
僕はサロンワークで毎日お客様と接します。サロンワーク以外でも、仕事でたくさんの人と接します。そうしていろんなお話をしていると、よく相談を持ちかけられるのです。
なかでも多く聞くお悩みのひとつが、「これから先どうしていくべきか！」というものです。
いつも僕なりの答えをお伝えするのですが、ありがたいことにお役に立てているようで、相談役としてとても好評をいただいているのです。
美容師の方もそうでない方も、「今後どんなふうに生きていくか？どうしていくべきか？」というは誰しもが不安を感じて、悩みを持つ人が非常に多い印象です。特に最近はこの手の話をよく聞くようになりました。
僕は以前、所属していた大手サロンで200名ほどのスタッフを束ねるマネージャーをしていました。マネージャーとしての最大の仕事は、スタッフの教育でした。
当時の僕の教育スタイルは「共育（トモイク）」で、「教える側と教わる側が共に学び成長していく」ということを意識していました。時には失敗したり、時には相手を傷つけてしまったり、また時には自分が傷ついたりもしていました。毎日、問題は山積みでした。
なにせ美容師という仕事は、売れないと所得が余りにも低く、なおかつ拘束時間は余りにも長い仕事ですので、悩みを持たないスタッフなど皆無の状態でした。今もなお、そうしたサロンは残っているものと思います。
「先が見えない」私がマネージャーをしている時よく相談を受けていた悩みです。今回は「未来への不安」について書いていこうと思います。
僕は、「悩みも、失敗も、成功のヒントになる」と思っています。僕の経験を共有する事があなたにとって生きるヒントになれば幸いです。
自分が変われば未来は変わる
「自分が変われば未来は変わる」
どう変わっていけばいいのか？という話ですが、その前にちょっと実体験からのお話をさせてください。
美容師さんは不安定な仕事です。福利厚生や社会保険に入ってないサロンも、以前は多くありました。基本給も低いですし、完全歩合制、完全出来高制のサロンもあります。
とにもかくにも、「お客様を獲得しないと生きていけない」という非常に厳しい現実があります。僕の美容師の後輩の中には、税金すら払えないという人も多々いました。技術習得だけでも２〜５年は掛かるうえに、晴れてスタイリストになったあとも、自分のお客さんを獲得をするために、様々なことをしていく必要があります。
厚生労働省 平成29年度衛生行政報告
店舗数・人数
増減
美容室
24万7578店
4218店（前年度比１.７％）増
引用元：厚生労働省 衛生行政報告例（生活衛生関係）
ちなみにコンビニは全国で５万店舗です。
美容室の多さが分かりますよね。しかし日本の人口は年々減っています。ということはお客様獲得は、年々厳しくなってきている現状です。
そうなると多くの美容師さんは、お客様獲得に失敗する人が多数出るというわけです。
例外なく、僕の後輩の多くもお客様の集客に失敗していました。そうすると収入は減っていき。未来に不安を抱くようになり「このまま美容師をしていいのか？」「自分は今の仕事に向いていないのではないか？」と「先が見えない」という状態になってしまうのでした。
不安という気持ちが、全てを否定しがち
美容師では先ほどのようなことが今なお起こっていますが、他の業界でもありますよね。例えば学生だって主婦だって会社員だって起業家だって人間は皆「不安」という気持ちを抱きます。
キーワードは「不安」だと思うのです。事の発端はいつも「不安」な気持ちです。
「不安」な気持ちは人を狂わせる。不安を生むのは「失敗」から、過去の失敗が自分を「不安」にして「不安」な気持ちはまた失敗を生みます。
その繰り返しにより、自分を否定して「精神的不安定」な状態を生みます。精神的不安定な状態では、物事をうまく回すことは出来ません。「先が見えない」「未来への不安」の出来上がりです。
未来の不安を感じるまでの工程
失敗する
⇩
不安になる
⇩
失敗と不安を繰り返す
⇩
精神的不安定
⇩
「先が見えない」「未来への不安」
「空腹」は最高のスパイス、「不安」も最高のスパイス
正直言って、僕自身も未来に不安感を抱いていた時期がありました。
ただ、当時の自分は「不安を持っているのは、未来に対して慎重になっているためだ」と自分に言い聞かせ、
「不安を持つ→自分がリスクの高い博打をしなくなる→さまざまなリスクが軽減できる」と思い込んで、不安=リスクマネジメントとまで考えていたのです。今思えば、自分の不安を正当化していたのかもしれません。
そんなある日、その不安感について、尊敬する人生の先輩に話をしてみました。その方は投資家として起業し成功を収めている方で、僕の言うことをいつも笑顔で聞いてくれる、器の大きな方でした。
しかし、「未来を不安に思っているが、それがかえってリスクマネジメントになっていると思う」と伝えたときだけは、本気でダメ出しを受けました。
「未来を不安に思っているだけでは、何も解決はしない」
投資家は、常に先を見て、未来に対して資金を提供しリターンを得るということを生業としています。そのため、僕の認識の甘さに、これだけは言わなくちゃいけないと思ってのダメ出しだったのだろうと思います。
「不安に思っていながら何も行動しないのが、最も良くない。言うだけでやらない、口だけの人間と同じだ」
「不安に思っていることを見える化し、言語化して、その解決策を練ることこそが大切だ」
そんな恩師の言葉に、まさにその通りだと非常に耳の痛い思いでした。自分は思っているだけで何も行動していませんでした。そして1番刺さった言葉は
「不安を乗り越えたら、未来はもっと楽しくなる」
この考え方を自分に浸透させたことで今の僕は、「不安」に思うことが楽しくなるためのスパイスになると実感しています。
不安を乗り越えた先には、もっと楽しい今が待っていると、わかっているので不安に感じることが怖く感じなくなってきているのだと思います。
人は根本的に変わることは出来ません。
しかし、考え方の方向や、モノの見方を変えることで、結果として自分を変えることは出来ます。
自分が変われば結果が変わってきます
失敗や不安な気持ちは自分を変えるための最大のスパイスとなります。失敗を楽しんで不安な気持ちはワクワクに変えてより良い未来を創っていきましょう！
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