【うまくいく人いかない人】美容師の現場 〜セルフイメージ編〜

こんにちは、まるです。美容の力で人に喜びを感じてもらえるよう、日々勤しんでおります。

僕はサロンワークで毎日お客様と接します。サロンワーク以外でも、仕事でたくさんの人と接します。そうしていろんなお話をしていると、よく相談を持ちかけられるのです。

なかでも多く聞くお悩みが、「仕事の悩み」「家庭の悩み」そして「人材育成の悩み」です。いつも僕なりの答えをお伝えするのですが、ありがたいことにお役に立てているようで、相談役としてとても好評をいただいているのです。

とくに、美容師の方もそうでない方も、「仕事の悩み」を持つ人が非常に多い印象です。仕事は人生において膨大な時間を費やすものですし、誰にとっても大切なテーマですよね。

お話を聞くと、「なかなか思うような成果につながらない」「仕事のストレスが大きい」「今の仕事を続けるべきかどうか」という不安があるようでした。

ということで、今回はそうした皆さんからの不安やご相談に対する僕の見解をお伝えできたらと思います。

 

 

僕は以前、所属していた大手サロンで200名ほどのスタッフを束ねるマネージャーをしていました。マネージャーとしての最大の仕事は、スタッフの教育でした。

当時の僕の教育スタイルは「共育(トモイク)」で、「教える側と教わる側が共に学び成長していく」ということを意識していました。時には失敗したり、時には相手を傷つけてしまったり、また時には自分が傷ついたりもしていました。毎日、問題は山積みでした。

なにせ美容師という仕事は、売れないと所得が余りにも低く、なおかつ拘束時間は余りにも長い仕事ですので、悩みを持たないスタッフなど皆無の状態でした。今もなお、そうしたサロンは残っているものと思います。

しかしながら、その厳しい環境にあっても、失敗を繰り返しながら悩みを克服して、成功していく美容師さんは現れます。

今になっても、昔マネージャーだった頃のことをよく思い出します。成功する美容師さんは、何が他の人と違ったのでしょう?

その違いが、自分が今を生きる上でとても役立つファクターになるのではないかと気づいたのです。

僕は、「悩みも、失敗も、成功のヒントになる」と思っています。

やる気の差はどこから生まれるのか?

何かを始めるとき、最初は誰しも皆やる気があります。しかし、始めてからしばらく経つと、結果が出ます。結果が差として現れてくると、それによってやる気が上がったり下がったりします。その繰り返しにより、心が疲弊して、ついには折れてしまうというわけです。

やる気がある

良いor悪い結果が出る

やる気が上がるor下がる

この工程で結果が出ないことが続くと、だいたい皆やる気がなくなっていきます。ストレスがたまっていきます。最後には、辞めたくなってしまう。

しかしその一方で、このルーティーンを楽しみ、どんどん上に上がっていく人がいるのです。その人たちには、いつも共通点がありました。

「セルフイメージ(自己像)が明確にある」

という点でした。

うまくいかない人たちは総じて、1つの結果にとらわれて気持ちが上がったり下がったりします。結果ばかりに気がいってしまい、気持ちがどんどん疲弊していっているように見えました。自分の状態を客観視せず、今月の結果、来月の結果、そしてその翌月…と一喜一憂することを繰り返します。気付いたときには、やる気は空っぽになってしまいます。

対照的に、うまくいく人たちは、結果を見て一喜一憂するというよりも、「結果が出ないときの自分はどんな自分か?」「では、結果が出たときの自分は?」この点を冷静に見つめて、セルフイメージを修正していっているようでした。「周りから見られる自分」と「自分の中の自分」のズレを修正しているように見えました。

この経験で僕が学んだのは、「起こったこと1つ1つをすべてデータとして捉え、自分を構成するファクターとして吸収していく」人の賢明さでした。

「失敗は悪いこと、成功は良いこと」ではないのです。

結果にとらわれない思考を得ている人の強さ

結果ばかりを見ている人と、結果にとらわれない思考を得ている人の最大の差、それは

「失敗を恐れない」です。

失敗も力に変えてしまう彼らは、どんどんチャレンジしていきます。斬新なアイデアや戦略を生み出していきます。そして失敗します。しかし、また挑戦していきます。失敗を通して「セルフイメージ」を修正していっているのでしょう。

「セルフイメージ」=「現実」

「ダメな自分」ではなく、「挑戦していく自分」をセルフイメージに蓄積していっているように見えます。

一般的には、「セルフイメージの大半は、自分に関係のない外的環境から作り上げられたものであり、小さい頃に親や先生から言われた言葉が蓄積されたものだ」と言われています。

果たして、それは真実なのでしょうか?共育をしてきて、「それは真実ではない」と僕は思います。

「人から言われた自分像」ではなく、「自分から事を起こして得たデータから、自己分析し蓄積していくセルフイメージ」こそが本物であり、それが「なりたい自分になっていく」ということなのではないでしょうか?

 

最後に

先日オンエアされたカンブリア宮殿で、美容師さんの平均年収が302万という衝撃の事実を知りました。それを知ってか知らずか、美容学校のクラスの数も年々減っているそうです。一方で、美容室の出店数は年々増えているという現状…

そんな現状をなんとかしたいという多くの美容師さんの思いは、日に日に大きくなっていっています。美容室をオープンし、その店を成功させることのみが美容師さんの成功なのでしょうか?会社に雇われて美容師をしていることが、守られた環境なのでしょうか?この話は、また別の機会にまとめます。

僕は美容師の素晴らしさを、可能性をもっと広げていきたいと思っています。

僕は美容を生業としていますが、業界が違っても人の本質は変わらないと思います。

僕の美容師としての仕事や考え方を通して、あなたに何かが伝われば幸いです。

 

 

 

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